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その隙を縫ってバーンハルトは歩き出す。『あっ』という小さな叫びが聞こえたが無視して彼はそのまま歩き続ける。
「ついて行ってはいかん!」
叫びにバーンハルトを追いかけようとした少女の歩みが止まり、彼女は『どうして?』という表情を村長に向けた。
「駄目だ! あいつは危険なんじゃ!」
だが少女はふるふると首を横に振り、走り始める。
「待て!」
年老いた体を起こす事は至難の業。少女を止めようと体を起こしかけた村長だが、体の痛みに顔を歪ませる。
村長の目には、走り出した少女の姿が小さく見えていた。