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「なら、とっと望みの場所に俺を案内しろ」

少女は彼の手を引いて歩き出そうとする。が、足元を少女はよく見ていなかった。石に躓き、突然すってんと、その場に倒れる。効果音が聞こえそうなくらい見事な転び方だ。バーンハルトは少女を見下ろしていたが、しかたなく少女を立たせる。

「大丈夫か?」

少女の膝は少し赤くなっており、瞳は涙ぐんでいた。ここで泣かれるとまずい。そう判断したバーンハルトは嫌々ながらも少女を背負う。少女は最初何が起こったのかわからなかったようだが、自分が背負われていると知り、まるで子犬のように嬉しそうに顔をバーンハルトの背に摺り寄せる。

「人の服で顔を拭くな」

唐突に髪が引っ張られた。ぐいぐいと引っ張るその力は全く加減がなされていない。

「髪を引っ張るな」

小さな手が漆黒のマントを引っ張り、首が締め付けられる。

「……服を……引っ張るな……」